タイプライターとは？

タイプライターとは、密度の高い綿平織物のことをいいます。

綿平織物には、ローン・ブロード・タイプライターという3つの基本素材があり、
その中で最も密度が高く、ハリがあるのがタイプライターです。

名前の由来は？

印字機械であるタイプライターの印字用リボンに高密度の綿が使われていたことから、この織物のことを「タイプライター」と呼ぶようになったといわれています。
つまり、タイプライターで文字を打つことができるほど高密度で丈夫な生地、ということです。

タイプライターの魅力は？

タイプライターには、様々な魅力があります。

しっかりとした生地感
たて糸とよこ糸の目を詰めて（高密度に）織られているため、軽いのにしっかりとしたハリ・コシのある上品な生地ができます。
糸と糸の間の隙間が少ない分、膨らみが出にくく透けにくいのも特徴です。
ペーパーライクな質感ともいえます。

洗濯のしやすさ
水に強い綿を用いたコットンタイプライターは、丈夫でかつ乾くのも早く、洗濯しやすい素材です。
上品な質感を持ちながら、日常的におうちでお手入れできるところが魅力です。

豊かな表情
独特のシワ感と光沢も魅力です。ビジネスシーンなどかっちり着たい時には、アイロンをかけてシワをとることでパリッとした光沢感・ハリ感が出ます。
一方、洗濯後にあえて洗いざらしにして立体的なシワ感を出すことで、カジュアルながらも品のある、こなれた雰囲気を出すことができます。
素材の特性を活かして、お好みで風合いをアレンジできるところに、面白みがあります。

防寒性
生地が高密度になれば、風を通しにくくなり、防寒性が備わります。
もともとの綿の性質として、熱伝導率が低く、夏は暑い日差しを防ぎ、冬は冷たい外気を通しにくいという特徴があります。
高密度なタイプライターは、さらに外気を通しにくく、また冷えた外気温を遮断する効果があるため、より防寒性に優れています。タイプライターは、秋から春に向いている素材といえます。